■外国から植民を受け入れるとすれば
橋爪大三郎『日本逆植民地化計画』小学館
橋爪大三郎さま、ご恵存賜りありがとうございました。
東京のような大都市は、地震に対して脆弱なので、首都機能を分散させて、「ダブル首都」にするという提案には、私も賛成です。
いろいろな提案がなされていますが、本書の「真打ち」は、途上国から計画的に移民を受け入れよう、というものですね。過疎の地域をそれぞれ特定の国によって開発してもらう、と。すると外国から植民してきた人たちは、日本において「移動の自由」「住まいの自由」が認められない、ということになるでしょうか。
過疎地を再開発していただくためには、受け入れた外国人を「移動させない」ことが必要で、そのためのコスト(監視など)は、想像以上に大きなものになるのではないかと思いました。この問題をどうクリアするのかですね。