■世界の中心がインドとアフリカに移っていく
広井良典/大井浩一編『 2100 年へのパラダイム・シフト』作品社 広井良典さま、大井浩一さま、ご恵存賜りありがとうございました。 2100 年、世界人口の予測では、一位がインドで 16.6 億人。二位は中国で 10.0 億人。これに続く人口大国は、ほとんどアフリカの国々ですね。世界の中心が、いろいろな意味でアフリカ大陸になっていく。そうした人口動態上の予測を踏まえて、日本も未来設計をしなければなりません。 1900 年から 1950 年頃までは、アメリカと西欧諸国を合わせれば、世界 GDP の 50% 以上を占めることができた。ところが 2030 年には、それが 30% にまで減ると予測されています。アメリカも西ヨーロッパも、もはや経済の中心地ではなくなっていく。そういう長期的なトレンドを念頭において、世界を考えなければなりません。