■ソーシャルアクションタンク、市民とともに社会を変える協働研究
ソーシャルアクションタンク(SAT)、社会を変える協働研究チームへのお誘い
昨年、シノドス国際社会動向研究所とサービスグラントの出会いによって、あらたに「ソーシャルアクションタンク」という団体を立ち上げました。
https://www.socialactiontank.com/
この一年間、私たちは「日本のジェンダー指標の改善」という目標を立て、さまざまなNPO団体のリーダーの方々にオンラインでインタビューをしてきました。そのなかで問題点を掘り出し、ソーシャルアクションタンクでは新たに、研究者とボランティアの方々をつないで協働研究するというプロジェクトを立ち上げました。
その第一回目のイベントを、去る5月15日(土)にオンラインで開催しました。
https://www.servicegrant.or.jp/news/6188/
いま私たちは、日本のジェンダー指標を改善するために、何をすればいいのか。
例えば、さまざまな地方自治体の「女性管理職比率」を調べて、ランキングをつけて公表する。あるいは、担当者にいろいろインタビューする、簡単なアンケート調査をして分析する。そしてレポートにまとめる、記事化する。・・・
このような活動を、「研究者と市民の協働」でもってさまざまに展開すれば、社会的影響力をもつかもしれません。けっして大掛かりな研究ではないけれども、社会的に影響力をもつような小さな研究がいろいろあるはずで、それを組織してネットワーク化してみよう、と私たちは考えました。
第一回目のイベントでは、三人の研究者による研究プロジェクトの提案と参加者による質疑応答を行いました。研究者の方々には、本当にすばらしいプレゼンテーションをしていただきました。とても感動的でした。私もすべてに参加したいという気持ちに駆られました。研究者の皆様、心からお礼申し上げます。
プレゼンテーションの詳細は、以下のホームページに載せています。
https://www.socialactiontank.com/
どうぞご高覧ください。
大槻奈巳先生からは、「女性にとって、育休の取得は、管理職への道の妨げになっているのかどうか」という、調査研究のご提案をいただきました。
金井郁先生からは、女性の管理職、あるいはその手前の役職において、どのようなセクハラを受けているのか、またその内容はどのように異なるのか、という調査研究のご提案をいただきました。
大塚英美先生からは、職場において、女性従業員はどのようにケアされ、また包摂されているのかについての調査研究のご提案がありました。管理職になりたいと思う女性を、職場で効果的に支援する方法はなにか。そのための要因を探る調査研究でもあります。
こうした研究は、研究者だけでもある程度までできますが、現場感覚をもった方々や、学生、主婦、リタイアされた方々など、さまざまな市民とともにチームで調査することができれば、より発展した方向に進むのではないかと想像します。
調査の内容と分量は、チームで決めますので、参加者はできる範囲で貢献することになります。これはつまり、社会を動かすための、市民運動型の研究チームの提案であります。
いまのところ、第一回目の研究プロジェクトへの参加者は、NPO法人サービスグラントのプロボノに登録していただいた方に呼びかけています。ですが、もっと広く、例えば大学生(講義やゼミの延長も含めて)や、市民活動をされている方々、リタイアされた方々にも、ぜひ参加していただきたいです。また「このような研究をしてほしい」といった要望も受け付けています。
ご関心のある方は、私、あるいは以下の「問い合わせフォーム」にご連絡いただけますと幸いです。
https://www.socialactiontank.com/contact
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。