■政府は経済成長よりも幸福度ランキングを求めるべきか






片山悠樹、山本達也、吉井哲編『多様化する社会と多元化する知』ナカニシヤ出版

吉井哲さま、ご恵存賜りありがとうございました。

 ご高論「もしもロビンソン・クルーソーが故郷に帰らなかったら?」を拝読しました。
幸福度のランクでいうと、スイス、アイスランド、デンマークは高いですね。日本は158か国で46位だと。はたして日本は、こういう、幸福度の高い国を目指すのか、それとも経済成長を目指すのか。どちらを優先するのか。結局、政策上の選択肢はそれほど多くないので、できることをやる、ということになるでしょうか。
幸福度を上げるための政策は、どこまで実効的なのか。経済成長を求めるほうが、政策としては容易だということになるわけですね。しかし日本を含めて先進諸国では、経済成長が停滞せざるを得ない状況が続いており、もしかすると「幸福度」の諸指標を優先的に追求するほうが、実効的かもしれません。経済成長のための政策が煮詰まった段階で、人々の関心も幸福度へと向かっているような気もします。

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