今年聴いた音楽5選

 


 

 那須耕介さんが亡くなられて、はや2年と3か月が経ちました。

これまで耕介さんと私は、音楽の情報をいろいろ交換してきたのですが、それがいまはかなわず残念です。きっと耕介さんは、天国ですてきな音楽を聴いていることでしょう。

 *

年の瀬が迫ってまいりました。皆様、いかがおすごしでしょうか。

 今年私がYouTubeで出会った音楽のリストを、ご紹介します。200曲くらいです。

 

https://www.youtube.com/playlist?list=PLFExZbc_M4ZOUCraGjDAKlZK5N7a5uJ7a

 

 このなかで、印象に残った音楽をあえて5つ選んでみますと・・・

 

■まず、Seth Parker Woods Difficult Grace

https://www.youtube.com/watch?v=FUxBR56Oa6w

この人、全力で推したいです。

自分の世界を築いたすばらしいアーティストだと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=95x6RwGNraM

→こちらは、アルバム全体のトレーラーです。

https://www.youtube.com/watch?v=-WRY9mamep0

→こちらは、Seth Parker Woods自身による紹介です。グラミー賞にノミネートされたのですね。おめでとうございます。

 

■第二に、台湾のジャズ・ピアニスト、許郁瑛の編曲による、「羅生門」

https://www.youtube.com/watch?v=zSs3FQEzGSk

In the Cave というアルバムに入っています。

許郁瑛は、別の作品で、フランシス・ベーコンに捧ぐ、というテーマで曲を作ったりしていますが、このアルバムでは、羅生門I,II,IIIという曲が、それぞれとてもイメージを喚起します。80年代的なスタイルと音色だと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=k1AidpXd1Fk

→こちらは、アルバムIn the Cave のオフィシャル・ビデオです。最近アップされました。

 

■第三に、Gaia Wilmer Large Ensemble The Music of Egberto Gismonti

https://www.youtube.com/watch?v=rxR2qZIKJDE

ジスモンティの作品のビッグバンド版です。

元曲もいいですが、編曲と演奏がよくて、ジスモンティへの愛を感じました。

https://www.youtube.com/watch?v=0IZN9lxvRS4

→こちらはジスモンティも参加しているライブ演奏です。

 

■第四に、葵トリオによるBohuslav Martinůです。

https://www.youtube.com/watch?v=3kD4M2H7RQU

目が醒めました。

「第67回ミュンヘン国際音楽コンクールのピアノ三重奏部門で優勝した「葵トリオ」が、独ヘンスラー・レーベルよりマルティヌーのピアノ三重奏曲第1番「5つの小品」 とドヴォルザークのピアノ三重奏曲第3番を収録したアルバムをリリースします!」

――日本人アーティストで、マルティヌーの曲がここまで迫力のある演奏になるとは! 大きなエネルギーをもらいました。私はなぜかマルティヌーに引き寄せられてしまいます。

 

■最後に、Mohini Dey のファースト・アルバム、In-N-Out

https://www.youtube.com/watch?v=dwKTjkdFAdU

泣きました。

「ムジカ・テーハ」評はこちら。

https://musica-terra.com/2023/08/28/mohini-dey/

 

■番外編として、

Eva Quartet MINKA E RANO STANALA

https://www.youtube.com/watch?v=US09eazmdrI

4人編成のブルガリアン・ヴォイスです。生前の那須耕介さんが、アマゾンのウィッシュリストに、最後に入れたアルバムです。追悼の意を込めて聴いています。

この他、那須耕介さんの生前のウィッシュリストは、以下のホームページに掲載されています。

https://sites.google.com/view/nasu-kosuke/home/%E9%9F%B3%E6%A5%BD#h.fb2s709gtddi

これらの音楽を聴くと、きっと耕介さんの晩年の心境に触れることができるでしょう。

 

以上、今年聴いた音楽の紹介でした。


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