■マクロ経済学の教科書は進化していない

 


金子昭彦/田中久稔/若田部昌澄『経済学入門 第4版』東洋経済新報社

 

若田部昌澄さま、ご恵存賜り、ありがとうございました。

 

 私がはじめて経済学の入門書を読んだのは、もう40年前でした。ですが本書の目次を見て、その内容があまり変わっていないことに驚きました。例えば第12章は、マンデル=フレミングモデルです。これは国際金融の理論であり、私が学部生のときにゼミで勉強した内容でもありました。とても懐かしい。

続く第13章は、総需要-総供給モデルの説明であり、最後は終章「今後の学習のために」で終わっています。

 マクロ経済学というのは、この40年間、入門書のレベルでは、安定した内容を提供してきた。そしてその内容が、時代に取り残されているわけでもない。「パラダイム科学」として再生産されている。見方によっては「停滞している」とも言えますが、いったいどうなのか。この分野の学問の将来が気になります。

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