■経済学史研究として意義深いテーマの一つ
野原慎司/沖公祐/高見典和『経済学史』日本評論社
野原慎司さま、沖公祐さま、高見典和さま、ご恵存賜り、ありがとうございました。
現代の、20世紀の経済学史を考えるときに、コウルズ委員会の意義とその影響について知ることは、大切だと思いました。この研究については、まだ日本では本格的な研究書が出ていないですよね。誰かこのテーマを追求して、とくにこの委員会のメンバーたちが、平和運動に与えた意義を再評価していただきたい、と思っています。
計画経済の理論化をになった人たちの方が、結果としてですが、平和を訴えた。この関係を知ることは、経済思想においてとても重要な知見をもたらすのではないか。そのように感じています。